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Lab Grown Diamond

ラボグロウンダイヤモンドとは?

​ラボグロウンダイヤモンド(Lab Grown Diamond)は、ラボラトリーグロウンダイヤモンド(Laboratory Grown Diamond)の略で、「研究室で成長したダイヤモンド」という意味です。
​天然ダイヤモンドは地中奥深くのマントル層で炭素が結晶化しますが、ラボグロウンダイヤモンドは同じ炭素結晶化のプロセスを施設で再現することにより、地球上で成長します。

物質的、化学的に天然ダイヤモンドと全く同一の『本物のダイヤモンド』です。

​米国連邦取引委員会でも本物のダイヤモンドと認められており、また数多くのセレブリティ、ハリウッドスターが新しい選択肢としてこのラボグロウンダイヤモンドを選択しています。

1. 本物のダイヤモンド

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ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと全く同一の「化学的」「物質的」特性を持ちます。同じ炭素の結晶で、同じ硬さ、同じ結晶構造、同じ輝きを持ちます。
類似石と言われるCZ(キュービックジルコニア)やモアサナイトがダイヤモンドと異なる化学的特性を持つのに対し、ラボグロウンダイヤモンドは完全に天然ダイヤモンドと同一の物質です。

​天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの関係は、野生の蘭とハウス栽培された蘭の様なものです。成長した環境が異なるだけで、どちらも本物です。

2. ピュアなダイヤモンド

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ダイヤモンドは不純物の含有の有無によってType1とType2に大きく分けられます。自然環境で成長する天然ダイヤモンドのほとんどは自然界に存在する窒素を取り込んで成長するのに対し、ラボグロウンダイヤモンドは窒素を取り込まず純粋な炭素のダイヤモンドとして成長します。不純物を含まないダイヤモンドは自然界では稀で、その希少性と美しさから高値で取引されますが、無色のラボグロウンダイヤモンドは全てこの特性を持ったType2になります。

3. エシカル

山岳風景

ラボグロウンダイヤモンドは地球上の施設で成長するため、大規模な地下採掘を必要としません。そのため自然や生態系に与える影響が極めて軽微です。奴隷労働や自動労働にも関与せず、また紛争や戦争の資金源になる可能性もありません。

4. 価格メリット

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ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドに比べ中間コストが少なく、安定供給が可能なためリーズナブルな価格を実現しています。同じサイズ、品質のダイヤモンドであればサイズが大きくなるほど天然ダイヤモンドとの価格差が大きくなります。また同じ予算であれば天然ダイヤモンドの倍以上の大きさのダイヤモンドを購入することが可能です。

 

*上記の図は、ルース(裸石)の状態での卸売価格の比較イメージです

ラボグロウンダイヤモンドの成長方法

​ラボグロウンダイヤモンドを成長させる方法には大きく分けて、HPHT(高圧高温)法、CVD(化学気相蒸着法)の2種類があります。

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HPHT(高圧高温)法

HPHTとは高圧高温(High-Pressure High-Temperature)を意味し、天然ダイヤモンドが成長する地球内部のマントルの超高圧、超高温の環境を人工的に再現する方法です。

マシンの中心部に材料を入れたボックスをセットしますが、基本的には金属溶媒、原料炭素、そして核となるダイヤモンドの種結晶によって構成されます。

そこに、55,000気圧という超高圧、1400℃ほどの超高温を加え、ダイヤモンドとして結晶化させます。この条件が揃わないと炭素はダイヤモンドとして結晶化せず、グラファイトとなってしまいます。

​高圧プレス機には様々なタイプのものが存在しますが、現在では6方向から均一に圧力をかけられるキューブプレス式のものが主流です。

CVD(化学気相蒸着)法

CVDとは化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition)を意味し、ガスとプラズマエネルギーを用いてダイヤモンドを成長させる方法です。

CVD法では圧力は必要とせず、1気圧の環境下でダイヤモンドを成長させることが可能です。

CVDの成長には、薄くスライスしたダイヤモンド片を種結晶として使用します。チャンバー内に種結晶を複数並べ、一度に複数のダイヤモンドを成長させることが可能です。

機器内に炭素を含んだメタンガスを注入し、マイクロ波によるプラズマエネルギーを与えることで、徐々にダイヤモンドを結晶化させていきます。

ガスの種類や流量の非常に細かい設定により成長するダイヤモンドの品質に差が生じます。

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